「作り笑い」って必要?

ある日、外国の学生の方と、日本の文化について話す機会があったのだが、その学生の方がこんなことを言っていた。

 

「日本人は、悲しい・辛いという感情を持っているときも無理して笑おうとしている。私達の国では、持っている感情をありのままに顔に出したり、表現したりするから」

 

その方は、ぱっと自分の国の文化と日本の文化の違いを言ったのかもしれないが、私にはとてもその言葉が凄く印象に残った。

 

「作り笑い」という文化


私も、日本には「作り笑い」の文化が存在するな…と感じている。例えば、取引先との会議などがあった時に、相手側の提案があまり受け入れられないな、と思った時でも、関係を悪くしてはいけないと思い笑顔で一応振る舞う人が多いのではないだろうか?

 

次に、リーダーの立場で考えてみる。私も現在リーダーを経験しているのだが、リーダーはトップであるのだから「評判」がとても大事だ。たとえ周りの人から人格を否定されるようなことを言われても、そのグループや会社の評判を落としたくない、という一心で笑顔を振りまいて人と接していくだろう。

 

** 自分らしさとは?**


このように本当の自分というものを隠し、振る舞って生きていく人生は楽しいのかな?

 

感情すら表に出せない。

 

そんな社会を創り出してしまったのはやはり今の日本の歴史なのだろうか。人間の歴史なのだろうか。

 

「あなたは何をするの?」ってすぐ聞く人がいるけど、僕に何ができるかなんて、今問われたってすぐ答えられない。そういうことをすぐ聞いてくる人は僕はあまり好かない。

 

でも、どんな場所にいても自分が自分らしく輝ける場所を創り上げたいという意志はある。純粋な笑顔が出せる空間を。

 

いつか抽象的な言葉ではなく、実現性のある言葉で語れるようこれからも行動していきたい。