「自分軸」と「相手軸」

「相手軸」ではなく、「自分軸」で生きるにはどうすればよいか? 

 

生きていて1度はこの問題にぶち当たるのではないだろうか。自分にもやりたいことがあるのに、いつの間にか相手の言う通りに進んでしまい、不甲斐ないまま物事が進む。

 

僕がどのような場面で「軸」を意識するようになったか?


それは、とある学生団体で1週間に1度のペースで企画&司会運営をしていた時だ。企画というものは、やはり自分のやりたいことをやっているだけでは参加者のニーズを満たせない。

 

これは、団体の目標や理念にもよると思っている。目標や理念が大きい程、会員の求めるものは幅広いものとなり、「自分のしたいこと」と「他の人がしたいこと」のギャップが拡大していくだろう。

 

話を展開していく前に、結論から言っておこう。

 

「自分軸」を生きる=自分の人生の中で必要な物の優先順位を決める


ということだ。


「自分軸で生きる」ということは、決して「相手軸を無視する」ということではないことを、念頭に置いてほしい。

 

「嫌われる勇気」
ぼくの大好きな本だ。もちろん「他人の評価は気にしない!」「別に嫌われてもいい」という意思を持っておくのは大事なことだ。


1度、自分軸だけで生きてみるといいのだが、自分軸だけで生きると「1人では生きていけない」という所に必ず辿り着く。

 

僕は「孤独」を苦に思わないし、人に興味を持つこともなかった。そのように人生を過ごしていたが、いざ人と沢山関わるようになると、人が好きになる。僕はディスカッションを趣味にしている変な人なのだが、ディスカッションをしていると嫌でも他人が必要だと認めざるを得ない。

 

少し脱線したが、なぜ優先順位を決めることが必要なのか、それを説明しよう。

 

"交渉"においても言える事だが、自分のやりたい事だけを相手に押し付け続けることは不可能で、必ず相手に譲歩しないといけない部分がでてくる。しょうがないことだ。

 

だから"自分の譲れるもの"を作っておくのが、人生にしても、やりたい企画を後悔なく進める上でも大事なのである。

 

「そんなの知識をつけて論理力でやり通せる」
と思うだろうか?

 

そもそもの大前提として、あなたも人間であり、相手も人間なのだ。論破して相手を丸め込もうとして得られるものは、ただの「支配」だ。

 

もし、これから自分軸を決めるのであれば、自分の行動の優先順位を紙に記録していて欲しい。最初から完璧に自分の優先順位を把握出来る人はいない。まずは"記録"するという行動自体が意味を持つ。

 

そして、相手によって「自分軸」は変わる。


先程も言ったように、自分軸とは譲れるものを作ることだ。自分の中の"絶対に崩れないもの"が崩されなければ、「相手の言う通りに行動してしまった」などと後悔することもない。

さあ。自分の人生を生きよう。


最後に、有名なスティーブ・ジョブズのSpeechの文章を紹介する。

 

Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma — which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.